第一印象に大きく響くのがたった一言のあいさつ。
明るく気持ちの良いあいさつは、相手の心を開く魔法の鍵になります。
コミュニケーションの第一歩ともいえるあいさつのマナーは、ビジネスにおいても必須のスキルです。
今回は「もう一度会いたい!」と思わせるあいさつの方法を解説します。
どんなシーンでも自信を持って堂々と挨拶ができるようになりましょう。
自分から先にあいさつする
あいさつは自分から先にしましょう。
仕事のできる人、気遣いができる人はここが徹底しています。
相手の存在に気がついたら、迷わず・素早くあいさつしましょう。
あいさつは目下から目上にするのが一般的なマナーと捉えられているためか、「先にあいさつするのは何だか自分のプライド的に抵抗があるし、相手に負けた気がする」と感じてしまう方も多いようです。
しかし、勝ち負けで言ったら、先にあいさつする人のほうが圧倒的な勝利を収めていると思います。
なぜなら、あいさつの早さは「注意力・瞬発力・サービス精神」を表すバロメーターのようなものだからです。
またある人は、「自分からあいさつして返ってこなかったらショックだから、相手の様子を伺ってからしたい。自分から声をかけたらうっとおしいと思われるかもしれない」と感じているかもしれません。
確かに、勇気を出して自分からあいさつしても返事が返ってこなかったり、そっけない対応をされると悲しいです。
しかし、そんな起こるかもわからない未来を恐れてあいさつをしない(行動をしない)というのは、あまりにも残念です。
相手が別のことに集中していてあなたのあいさつが届かなかったのかもしれませんし、たまたまその人の機嫌が悪くてそっけない対応だったのかもしれません。
それらは相手側の問題であって、自分とは無関係なはずです。自分とは無関係の問題に囚われるのはやめませんか?
無視されたって、そっけなくされたって、もういいじゃないですか。そっと許してあげましょう。
あいさつをしないで不快に思われることはあっても、あいさつをして不快に思われることはありません。
想像してみてください。人から気持ちの良いあいさつをされたらどんな気持ちになりますか?
嬉しい気持ちになることはあっても、嫌悪感を抱くことはないのではないでしょうか。
それは、あいさつの中には「あなたの存在に気がついていますよ、仲良くしましょうね」というメッセージが込められているから。
たった一言あいさつするだけで、相手との距離が近くなるのは不思議ですよね。
あいさつは自分からすることで千倍の価値になります。
あいさつは相手の目を見て元気よくハキハキと
せっかく相手よりも先にあいさつができていても、あいさつの仕方が良くなければ効果が激減します。
たとえば、小さな声でボソッとつぶやくようなあいさつでは、好印象を与えることは難しくなります。
きちんと自分の気持ちが相手に届くようにあいさつしましょう。
よくある残念なパターンに「ながらあいさつ」があります。
これは、「相手のことは眼中にない」という失礼な行為にあたります。
作業をしている場合には、一旦手を止めて相手の方に体を向けましょう。
そして目に気持ちを込め、しっかりとアイコンタクトを取ることがポイントです。
※あいさつに限らず、人と会話をするときは、必ず相手の目を見ましょう。
明るい表情と明るい大きな声から、元気で気持ちの良いあいさつが生まれます。
あいさつはすべての基本といっても過言ではありません。
余談ですが、私が通っているスポーツジムには、ずば抜けて実力のあるインストラクターがお二人いらっしゃいます。このお二人の共通点は「あいさつがとっても早く、気持ちが良いこと」です。
どんなタイミングでどんな場所にいようと、真っ先にお客様の存在に気がつき、体をこちらに向けて目をしっかり合わせ、大きな笑顔と明るい声であいさつをしてくださいます。
そのあいさつを聞くと、「よーし、今日も頑張るぞ!」とエネルギーが湧いてくるのです。
私は、このたった一言のあいさつに、その人の人となりが現れるような気がしてなりません。
一流のあいさつができる人は、一流の仕事ができる人だと思うのです。
美しいお辞儀であいさつに華を添える
あいさつするときのお辞儀にまで気を配れると、ただ元気で気持ちが良いだけではない「人の心を魅了する美しいあいさつ」ができるようになります。
お辞儀の角度は、軽いあいさつで15度、通常のあいさつで30度です。
いずれも背筋をまっすぐにキープしながら、ウエストの位置から体を折り曲げるようすることが美しいお辞儀のポイントです。
※顔だけ前に出して猫背になってしまう方が多いので、要注意です。あくまでも背筋はまっすぐなまま、ウエストの位置を起点に折り曲げるように体を前傾させます。
お辞儀するときに上目遣いにならないように、目線は下の方に自然に落とします。
このときにも「ながらあいさつ」にならないように、あいさつをした後にお辞儀をするという分離動作(ぶんりどうさ)を意識しましょう。
ひとつひとつの所作を丁寧にふるまうことで、上品でゆったりとした印象になります。
また、すれ違いざまにあいさつするときには、一瞬だけ手を重ねて会釈するとより丁寧な印象を与えられます。
こういった細やかな所作にまで気を配れる姿は、見る人に感動を与えます。
たかがあいさつ、されどあいさつ。
たった一瞬の挨拶で人の心を魅了する人は、お辞儀のふるまいまで美しいのです。
シーン別あいさつ(社会人の1日編)
ここではフレッシュなビジネスマンに向けて、社会人の1日に沿ったシーン別あいさつをご紹介します。
いずれもよく使う定番のあいさつになりますので、明るく大きな声で言えるように練習しておくとよいでしょう。
- 出社したとき
→おはようございます
- 外出したとき
→行ってまいります
- 外出から戻ってきたとき
→ただいま戻りました
- 帰社した人を迎える時
→お帰りなさい
- 来客を迎える時
→いらっしゃいませ
- 退社するとき
→お先に失礼いたします
このほかにも、時と場合に応じて自分なりの表現を見つけていくと、ますます魅力的なあいさつができるようになります。
あいさつプラス、ちょっと気の利いた言葉を添えるとより相手に喜んでもらえます。
たとえば、おはようございますの後に、「今日もお会いできて嬉しいです」や「天気が良いので気持ちが良いですね」や「その後ご体調はいかがですか?」など、
「相手に対する好意的な感情、差し障りのない天気の話題、相手の状況を察し労うような言葉」を一言添えると関係がますます良くなります。
まとめ
いかがでしたか?
簡単なようで、意外とできていないのがあいさつのマナーです。
気持ちの良いあいさつができると、相手にパワーを与えられるだけでなく、不思議なことに自分にもパワーがみなぎってきます。気持ちの良いあいさつができることは自信に繋がるのです。
下のポイントを徹底するだけで、あなたのあいさつが瞬く間に素敵に変身します。
- 自分から先にあいさつする
- 相手の目を見てあいさつする
- 明るい表情とハキハキとした声であいさつする
- 美しいお辞儀であいさつに華を添える
- TPOに合ったあいさつを意識する
- あいさつプラス気遣いの言葉掛け
ぜひ、もう一度会いたい!と思ってもらえるようなあいさつを心がけてみてください。
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